卵子の老化はいつから?年齢や防止方法など

卵子の老化とは?

ここ数年の間に、「卵子の老化」という言葉をよく見聞きするようになりました。

 

もともと、卵子が「減っていく」ことに関してはそれなりに知られている事実でした。女性は定期的に排卵し、受精しなかった卵子は月経のときに排出されます。そのため徐々に卵子は少なくなっていき、閉経のタイミングで卵子が尽きることになります。

 

女性は生まれながらにして卵巣の中に卵子の元になる「原子卵胞」を持っており、後から増えることはありません。そのため、卵子は胎児のときが女性の人生の中で一番多いことになります。この時点では、両側の卵巣を合わせて約700万個ほどの卵子を抱えています。

 

しかし、生まれた瞬間にこの卵子は半減します。そこからさらに減り続け、初潮を迎えた時点では卵子の数は1/10ほどになっています。つまり、排卵が始まるころには9割程度の卵子が消失していることになるのです。「そんなに減るの!?」とビックリするかもしれませんが、これは実際に妊娠できる卵子に成長する過程で減少しているだけなので、大きな問題はありません。

 

しかし、その後は卵子の減少スピードはさらに加速していきます。普通に考えれば、月経のたびにせいぜい1~2個の卵子が減っていくように感じますが、実際には1つの卵子が排卵状態に入るたびに、数百個もの卵子が目覚めてしまい、消失してしまうのです。このプロセスは、閉経になるまで何度も繰り返されていきます。

 

高齢出産の年齢(35歳以上)になってくると、卵子の数が2~3万個になってくるため、だんだん妊娠しにくくなると言われていたのです。

 

卵子の老化が不妊や流産の原因?

 

卵子は年を重ねるたびに減少していき、35歳程度のころは最盛期の1/100程度に減少してしまうことはすでに説明した通りです。45歳ころの女性は卵子が残り数個しかないというケースもあり、妊娠しにくくなるのは納得できます。

 

しかし、実際には残っている卵子も「卵子の老化」という問題に直面しています。

 

女性の卵子は胎児のころに生成され、それから増えることがありません。つまり、例えば35歳ころの卵子は、その女性の年齢のと同じく「35年」もの月日を卵巣のなかで過ごしていることになります。

 

当然、できたばかりの状態を保つことは難しく、どうしても一定のエイジングが起こってしまうのです。老化した卵子が受けるダメージはいろいろですが、その中でも問題視されているのが「染色体へのダメージ」となります。流産の原因の多くは染色体異常によるものと言われていますが、高齢出産になればなるほど流産の確率が上がるのはよく言われている事実です。つまり、卵子の老化によって染色体がダメージを受け、流産の確率が上がってしまうと考えられているのです。

 

また、細胞分裂の力が弱まることも推定されています。染色体の異常と合わせて、受精したときの赤ちゃんの成長にトラブルが起き、ダウン症などのさまざまな先天異常が起こりやすくなるとされています。

 

見た目の若さは関係ない

 

最近は「美魔女」と言う言葉が流行しており、30代後半~40代前半でも20代と思えるほどの若さ・美しさを保った女性をテレビなどで見かける機会が増えました。

 

しかし、卵子の老化は女性の見た目とは全く関係ありません。卵子の老化は特に40代以降に加速し、41歳と42歳では全く別物といってもいいくらい老化が進んでしまいます。

 

したがって、「外見が若いから」といって妊活を後回しにしたり、妊娠後のケアを怠ったりするのはおすすめできないのです。単純に年齢だけを考慮し、その時できるベストを尽くすことが高齢出産のリスクを減らしていく上でもっとも重要です。

 

卵子の老化は防げるの?

「卵子の老化は防止できるの?」と言う問題については、残念ながら「いいえ」と答えるほかありません。

 

これは体の老化について考えればわかります。年を取ると体力も衰えますし、肌にしわがでてきたり、髪の毛が白くなってきたりなど、さまざまな老化現象が起こってきます。しかし、この現象を防ぐことは今のところ不可能です。不老不死の万能薬でも発明されれば、別ですが…

 

なので、考え方を変えてみましょう。老化を防ぐことはできませんが、老化のスピードを遅くすることは間違いなく可能です。

 

例えば、バランスのよい食事を摂り、しっかりと早寝早起きをして、適度な運動などを行えば、体の若々しさを保つことができます。卵子も全く同じで、正しい生活習慣を心がけることで、卵子の老化を遅らせることは十分に可能なのです。

 

また、卵子の老化は30歳後半~40歳前半に急激に加速することがわかっていますので、その頃の年代に入ったら特に生活に気をつけるようにすると効果はアップするでしょう。

 

特に気をつけたいのが「ストレスのケア」です。強いストレスは老化の天敵で、常にストレスに晒されている人は他の人に比べてグッと老け込んでいることがよくあります。ちょうど30代後半~40代後半くらいは仕事(もしくは家事・人間関係など)でストレスのたまりやすい時期なので、できるだけ意識してケアすることが重要です。

 

仕事が忙しすぎるようなら、少しセーブして余裕を持つこと。家でしっかりリラックスし、副交感神経を優位にすることで、ストレスを解放してリラックスすることができるはずです。これは家事でも同じことです。

 

また、人間関係についても、できるだけ整理すること。仕事での関わりなら仕方ないかもしれませんが、それ以外の付き合いなら連絡をやめたり、会わないようにして人間関係をダイエットしていくことも考えてみましょう。完全に関係を切れない場合も、できるだけそこそこの関係のままやり過ごしていくように心がけることがストレスのない生活を過ごす上では大切です。