帝王切開の可能性が高いですか?

帝王切開の確率は?

分娩中に、なんらかの理由で酸素が赤ちゃんへしっかりと送られなくなると、酸欠になり、危険な状態となってしまいます。そんなとき、赤ちゃんを速やかに外に出してあげるために、赤ちゃんを引き出したり、お腹を切って赤ちゃんを取り出す処置が取られます。それが赤ちゃんを産道から引き出す鉗子や吸引分娩、さらには『帝王切開』です。

 

鉗子や吸引分娩に関しては、出産時に突発的に行われることが多く、しかも赤ちゃんの頭に器具をひっかけて体を引っ張り出すことになるため、赤ちゃんにストレスがかかってしまうというリスクがあります。しかし、技術のある医師が適切に施術すれば危険はほとんどなく、逆にためらっていると赤ちゃんが酸素不足で仮死状態になったり、あるいは脳性マヒなどの後遺症が残る危険性があるので、時と場合によって選択されます。

 

帝王切開に関してはご存じのとおり、お腹を切って取り出す処置で、20歳~34歳の出産では約5%程度ですが、高齢出産(35歳以上)では10%となります。鉗子や吸引分娩と違い、帝王切開の全体の2/3は出産時に事前に判断が下され、きちんとしたスケジュールで行われることになるため突発的に行われることは少ないです。特に高齢出産の場合は難産になりやすいとされているので、計画的に帝王切開が選択されるケースも多くなります。そういった理由から、高齢出産が直接の原因で帝王切開が多いとは言い切れず、「高齢出産を心配して」帝王切開になるケースが意外とあり、それが確率を引き上げているという報告もあります。

 

とはいえ、経腟分娩を予定していたとしても、出産時に赤ちゃんの状況がリスキーになってきて、さらに鉗子や吸引分娩も不可能だと判断されたときに、突発的に帝王切開を行うケースもあり、高齢出産は難産が比較的多いために20代に比べると帝王切開が多少多くなることは否定できません。

 

いずれにしても、ママと赤ちゃんの両者が元気なまま出産できることが一番重要なのですから、経腟分娩にこだわりすぎず、医学的な処置が必要なら受け入れる柔軟さが大切なのではないでしょうか。

 

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